介護医療院
診療時間
木曜整形外科 13:00~15:00
(診療開始は13:30から)

センター長(西臼杵広域行政事務組合 病院事業管理者)の「寺尾公成」でございます。
この度は、西臼杵医療センターのホームページを訪れていただき誠にありがとうございます。令和6年4月に当センターが発足して、目下2年目の日々を過ごしています。飛行機にたとえるならば、どうにか離陸して(1年目)、今から高度を上げていくといったところでしょうか。
さて、私がセンター長に就任以降、掲げ続けている「地域医療の進化」といった命題を実践していくにあたって、3本の柱を立てて模索していく手法を考案しました。まず1本目が、1年目から取り組んできた、医療の入口とでも称すべき【救急医療】体制づくりです。3つの病院間で「原則、救急患者は、高千穂病院に集約する。ただし、かかりつけ救急患者(疾患)は、かかりつけ医療機関で対応する。」といった共通指針を策定しました。加えて、病院前救急に係わる消防機関との連携強化を図るべく、「西臼杵救急ワークステーション;NEWS」を立ち上げて目下有効に作動しています。今後は、災害医療の領域にも展開していく予定です。次に2本目が、医療の中核をなす【診療体制】を充実させていくことです。1年目から県立延岡病院の協力を仰ぎつつ、高千穂病院に呼吸器科を新設したり、小児科応援体制を強化したり、日之影病院の夜間当直体制を強化してきました。また五ヶ瀬病院ではオンライン診療がスタートしました。そして2年目を迎えた今、現在進行形の事業として、「医学生・研修医・専攻医」強化作戦、「救急診療・総合診療」強化作戦、「外科診療」強化作戦が徐々に日の目を見ようとしています。そして3本目が、医療の出口になぞらえることが出来るであろう【介護連携】問題です。少子高齢化の西臼杵地区にあって、昔も今も将来も、切っても切れない課題があること必定です。2年目となった過日、西臼杵郡内の介護・福祉施設を隈なく訪問して、各施設の代表者の方々と語らいの一時を持つことが出来ました。医療側、介護側それぞれにおける問題点を抽出し、情報共有から課題解決へ向かっていくように取り組んでいく所存であります。
「天照大神(あまてらすおおみかみ)」は「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」と「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」の間に生まれた太陽神であることは、周知の事実であろうかと思います。一説によると、天照大神は第3子で、第1子は「ひるこ」、第2子は「あわしま」と称され、二人とも障害者であったことが記されています。詳細は、当センターの広報誌「あまのい(天の医)・秋号」に執筆しましたので、別途ご覧頂けると幸いです。すなわち、高千穂に代表される西臼杵地区は日本神話の発祥地であるばかりか、医学と医療を考えさせられる発祥地でもあったのかもしれません。
「西臼杵医療センター」へのますますのご指導、ご鞭撻よろしくお願い申し上げます。
“医療とは、理路整然とした科学と心溢れる情熱の融合である。”
令和7年10月吉日
西臼杵医療センター
センター長 寺尾公成