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西臼杵医療センターについて

センター長就任あいさつ

 西臼杵医療センターのホームページを訪問していただきありがとうございます。この度、宮崎県西臼杵郡に新しく創設された西臼杵医療センターの初代センター長(本名;西臼杵広域行政事務組合 病院事業管理者)に就任することになりました「寺尾公成」と申します。
 当センターは、3年の準備期間の後に満を持して、令和6年4月1日にスタートした他に類を見ない医療組織集合体であります。すなわち、西臼杵郡内の異なった自治体に存在する高千穂町国民健康保険病院・日之影町国民健康保険病院・五ヶ瀬町国民健康保険病院の3病院を地方公営企業法全部適用のもとで、機能再編ならびに経営統合を図り、西臼杵の医療を有機的に維持・進化させていくことを目指して、第一歩を踏み出しました。
 人口減少・少子高齢化・過疎化といった社会問題が着々と進んでいる西臼杵郡にあっても、誰しもが等しく医療の恩恵に授かることができるように、中山間地域の医療体制を構築していくことが重要な課題であります。そのために、「連携」という概念を取り入れていきたいと思います。まずは3病院間での横連携を強固なものにし、そして他の医療機関との縦連携を双方向で実践するといった戦略です。横連携に関しては、3病院の各職種間で問題提起や情報共有をおこなうことでベクトルの方向を揃えていこうといった手法です。縦連携に関しては、例えば、同じ延岡西臼杵二次医療圏内にあって高次医療機関である宮崎県立延岡病院と、医療上のやり取りをするにあたって、「一方から見た前方連携は他方から見ると後方連携になる。その逆もまた真なり。」といった理論のもとで医療を展開しようとする手法です。横連携の糸と縦連携の糸を紡ぎ絡ませることで、きっと人は幸せになります。
 さて、西臼杵地区は、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」に代表されるように、日本神話の発祥の地として、全国に名を馳せていることは周知の事実でしょう。「伊諾尊(いざなぎのみこと)」と「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」の娘とされている「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、その命を受け天孫降臨によって高天原から地上界に下った「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」、そしてその曾孫にあたる日本初代天皇である「神武天皇(じんむてんのう)」、といった具合で、いわば、高千穂・日之影・五ヶ瀬は“神々出づる秘境の地”と称するに値する地であります。数多の神々にあやかり、この地で、進化する医療が展開されることを願って止みません。
 西臼杵在住の皆さん、西臼杵を訪れたことがある皆さん、西臼杵を夢見る皆さん、産声を上げたばかりの「西臼杵医療センター」へのご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。          

 “医療とは、理路整然とした科学と心溢れる情熱の融合である。”

令和6年4月吉日

西臼杵医療センター

センター長 寺尾公成

西臼杵郡3公立病院統合の沿革

 宮崎県北部に位置する高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町の3町で構成される西臼杵郡の人口はこの30年余りで約4割減少しており、今後、病院を利用する患者さんも減ることが予測されております。また、西臼杵郡の人口10万人あたりの医師数は全国平均や県平均の半分程度であり、その数も減少傾向にあります。

 このような状況が続くと、今後西臼杵郡では、今の水準の医療を提供していくことが困難になる可能性が出てきます。

 こういった課題に対し、3公立病院の経営をまとめ(経営統合)、役割分担(機能再編)を進めることで、今後の西臼杵における医療提供体制を維持していくことを目的とし、令和6年4月から新体制での3公立病院の運営が開始される予定です。(なお、このホームページでは3公立病院を総称する際に、「西臼杵医療センター」という愛称を使用しています。)

経営統合:

 経営統合することによる共同購入や委託業者統一によってコスト削減策の実施がしやすくなることや、採用活動を共同で行うことによって、病院間における効率的な人員配置が可能となります。

機能再編:

 各町の病院は病床機能報告において、高千町国保病院は急性期と慢性期、日之影町国保病院は回復期、五ヶ瀬町国保病院は回復期と介護療養病床を有しており、明確な役割分担はありませんでしたが、今回の病床機能の転換により、病院間の役割分担を明確化し、各病院がそれぞれの機能に特化し、機能強化を図っていきます。

西臼杵郡3公立病院共通の基本理念及び基本方針

〈基本理念〉

西臼杵地域の住民皆様の病院として安全で質の高い包括的医療を提供するとともに、地域から信頼され愛される病院を目指します。

〈基本方針〉

■地域に開かれた病院であり、住民の皆様にとって快適な病院を目指します。

■地域に必要とされる救急医療体制、在宅・終末期医療体制等の充実に努めます。

■地域住民中心の保険・医療・介護体制を構築することで、地域包括ケアシステムを推進します。

■常に研鑽し医療水準の向上に努め、住民の皆様から信頼される人材を育成します。

■西臼杵地域における、持続的な医療提供体制を維持するため、病院の健全経営を目指します。

職員紹介

センター長:寺尾 公成
センター長の寺尾公成です。高千穂、日之影、五ヶ瀬の3町ならびに県庁から集結した「西臼杵医療センター・7人の侍」とともに、西臼杵郡の地域医療の進化にチョットでも貢献できればと思っています。よろしくお願いします。
局長:奥村 和平
五ヶ瀬町から出向してまいりました局長の奥村和平です。運営管理局のメンバーと共に3つの国保病院の運営をサポートし、「西臼杵郡の地域医療を長期的に存続させること」という共通のゴールを目指し努力してまいります。よろしくお願いいたします。
次長:甲斐 知樹
宮崎県から出向してまいりました次長の甲斐知樹です。高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町の皆様がこれからも末永く安心・安全に暮らしていけるよう西臼杵郡地域医療の推進に全力で取り組んでいきます。よろしくお願いいたします。
補佐:興梠 晴彦
高千穂町から出向してきました課長補佐の興晴彦です。令和3年度に立ち上がった準備室時代から通算すると4年目の古株ですが、心機一転西臼杵の地域医療のために微力ながら尽力してまいります。どうぞよろしくお願いします。
主任主事:安在 勇樹
高千穂町役場より出向となりました安在です。西臼杵広域行政事務組合病院事業運営管理局(西臼杵医療センター)が発足し、まだまだ分からないことが多いですが、盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
主任主事:佐藤 翼
西臼杵医療センターから宮崎県医療政策課へ研修職員として派遣されている佐藤翼と申します。離れた場所におりますが、医師確保担当として、県の医療行政に貢献できるよう尽力します。よろしくお願いいたします。
主事:甲斐 和希
日之影町から出向となりました甲斐和希と申します。分からないことばかりですが、新たなスタートをきった西臼杵地域医療の運営に少しでも貢献できるよう尽力してまいります。よろしくお願いします。
会計年度任用職員:甲斐 清二
統合再編準備室から引き続き運営管理局に勤めることになりました。甲斐清二と申します。齢を重ねましたが、新しい事柄にもチャレンジして西臼杵医療センターに貢献したいと思います。